看多機の特徴と小多機との違いについて

看護小規模多機能型居宅介護(通称:看多機)とは、在宅生活を希望するものの医療的処置を必要とする高齢者のための介護サービスのことです。

看多機とは、看護小規模多機能型居宅介護の略称であり、従来は複合型サービスと呼ばれていましたが、内容をわかりやすく伝えるために2015年に現在の名称へと変更されました。

看多機の特徴は、訪問介護、通い、泊まり、訪問看護の4つのサービスを1つの事業所が一体的に提供できることです。それぞれのサービスごとに事業所と契約する手間がなくなり、利用者の状況の変化に応じた対応を可能としています。

看多機のメリットとして挙げられるのが、複数のサービスを同じスタッフにより提供できることです。顔なじみのスタッフからケアを受けられるので高齢者の方も安心して利用できるのが利点と言えるでしょう。看護面においても、利用者一人ひとりに合わせた細やかな医療ケアができる点や、何か変化が起こった時でも気づきやすい点がメリットとされています。看護スタッフと介護スタッフは同じ事業所の職員となるために、他職種の連携が取りやすくなっているのも看多機の職場の特徴です。

名前が似ているサービスに「小多機」と略される小規模多機能型居宅介護があります。小多機は訪問介護、通い、泊まりの3つのサービスを提供する介護事業所であり、訪問看護が含まれないのが看多機との違いです。サービス内容が多い看多機の方が利用料金が高くなりますが、看護職員が配置されていて医療面でのケアが手厚くなります。そのため、小多機では必要な処置が受けられず不安という方が安心して利用できるようなサービスを提供しているのが看多機と小多機の違いです。